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ソロ・パブリッシュ

ドリーム。

しあわせの表現形(追記あり)

2021.6.11(金)

前世紀に出版された引き寄せ本を図書館で借りて読んでみた。
まだ「引き寄せ(attraction)」という言葉も使ってなくて、「成功法則」「願望達成法」とか書いてあるやつ。
潜在意識を活用すると、常識では思いつけないような手段で目標に誘導されていく、
というその主旨は、文体や事例が古風でも、大筋で妥当と思う。というか、
今の自分だからこそ、古風な文体や事例に紛れて奥に隠れてしまっているキモがリーディングできるので、
ほんとはそういうことが言いたいんだな、ということがわかり、趣き深い。
そのキモとは、「自分というこの当事者に起きる出来事はみんな自作自演なのだから、
不本意な状況にも磁力が働いていることに気づきなさい(自作自演)、
ちがう場面に移りたかったら、自分の想定を書き換えればいい(いきなり書き換えられなければ、
その想定を手放せば、望む想定に誘導される)」ということ。

ただ、この種の成功本の文体や事例は、この種の情報に接した前世紀の私にとっても十分古めかしく、
前世紀のビジネス書の文体(おおむね会社の男性上司が男性の部下を激励するときの口調)や、
「出世」「いいクルマ」「幸福な結婚」「マイホーム」「名声」等々のキーワードにまったく魅力を感じられず、
潜在意識がどうとかっていう部分は気になるけど、
自分には関係ない気がして、当時はカスっただけでスルーした。
こういうむかしの成功本は、
私のマインドにある著者像が、その著者像が思い描く一般の人々に向けて書いているらしいのだが、
その一般の人々というのが、出世とか大邸宅とか、社会的に推奨される望みを抱くことすら
「自分にはむり」と考えて自分に許可できないでいるような、制限のキツい人たちみたいなのだ。
書店で偶然目に留めたり、人から薦められてその本を手にとった、
どうせ自分なんて、という自己卑下周波数が恒常マインドになっているのに気づいていない人たちに、
「出世やいい暮らしを望んだっていいんですよ。試しにやってみれば?」と誘いかけている、そんな感じ。
あと、成功事例が19世紀、20世紀の事業家や技術開発者だったりして、
寝る間も惜しんで長時間労働したり勉強したりしているので、
本人的には意識がゾーンやフローの状態に入ってるからヘッチャラだとしても、
ゾーン未体験の読者からすると、なんだやっぱすごい努力家なんじゃんできねーよ、となってしまう。
むかしの情報なので、潜在意識活用効果が自力本願のスタンスで説かれており、
「ラクにことが運ぶ」より「エネルギーの量が増える」ほうにウエイトがかかっていて、
こんなにすごいことができますよ、と力説されると、
それは「(エネルギーの量が増えるから)もっとがんばれるよ」と翻訳されて伝わってしまい、
成功事例に挙がっている人たちが特別な人に思えてしまって、読み手の気持ちは醒めていく。
それに、自分の感覚とは別にそれ自身の法則をもつ客体X(物質)がある、これが現実を決定する、
という3次元の想定ははずれていないので、
潜在意識を使って順風満帆でイケるフェーズと、
客体X(物質)の世界から難題が降りかかってきて対処を迫られるフェーズとがあって、
成功事例といえどもかなり波瀾万丈なんである。
とはいえ、「想像できるものはすべて実現する。想像できないものを生み出すことはできない」とか、
今だからこそ得心できることも書いてあって、
そうそうこういうフレーズ、想像した段階でその像は「マインドの現実」だということがわかるまでは、
そうかもしれないけどそうじゃないかもしれない、みたいに微妙だったんだよなぁ、と思うと感慨深い。

今世紀に入っても、2010年代くらいまでは、
私版の世間に流布する引き寄せ情報には、成功本の時代と基本的には大差ない事例が、
でもビジネス書ヴァイブスは払拭されて洗練された形で紹介されていたように思う。
ホワイト企業に勤めて、自分の適性に合った職種に就くとか、
フリーランスならミリオンセラーを出して有名になる、
X年後に収入を何倍にする、結婚して家族をつくる、友人に恵まれる、
国内外あちこちを旅行するとか、気に入ったクルマに乗っているとか、
いろいろ、そういうの。
で、相変わらず自分的にはそれらの事例に魅力は感じなかった。
私が引き寄せたいのはこういうやつではない。
2020年代に入った現在も、こういう望みは、たぶんまだイキなのだろうと思うが、
しかし、昨年後半くらいからようやく、「働く」「稼ぐ」「仕事で能力を発揮」といった前提がはずれ、
「パートナーはいてもいなくてもよい。独りでもOK」「お金のあるなし関係ない」という流れになってきて、
衣食住やお金や健康を必須条件として、まずマストアイテムを満たしてすべてはそれから、
という枠が緩んできた。
個人的な感覚では、2020年と2021年以降はなんだか全然ちがう。
2019年となるともう前世のよう。
だから前世紀の成功本云々というのは、自分の年代感では江戸時代初期くらいの感じになっている。
もはや史料です。
筆者の宇宙にはもう「人類」なる存在は存在していなくて、
「人類」の着ぐるみを着て3次元ゲームをやっている人と、
「非人類」がムキダシになって好き勝手やっている人しかいない。
着ぐるみを着ている人からもETオーラやUMAオーラが漏れ出ており、
着ぐるみのファスナーがちらっと見えてしまっている。
というか、私にとっては「人類」がUMAなのかな。定義としてしか存在しないという意味で。

喜び、しあわせという感覚にもいろいろヴァリエーションがあるし、
その表現形となれば統覚視点が創る宇宙(個々人)ごとに全部ちがう。
この表現形が引き寄せ目標になったり、ワクワク対象になったりする。

だから、史料に載ってるような古式ゆかしい成功スタイルを追究してみたければそれもいいし、
それとは全然ちがう発想角度の世界を拓いてもいい。
昨年から今年にかけて、私はトルストイの本をたくさん読んだ。
トルストイの小説や随筆には、権勢や色恋や名声、贅沢、安逸の空しさを悟り、断捨離し、謙虚になると、
たとえ貧乏になったり病気になったりしても、本当のしあわせ感覚、充たされ感覚がわかる、
というダウンサイジング志向がある。
これはおそらく、トルストイが貴族階級に生まれて、その豊かな暮らしに満足できなかった、
オレが欲しいのはコレじゃない、という根深い違和感からきた志向で、著者の宇宙の個性である。
でも断捨離した、謙虚になった、貧乏になった、病気になった、「だから」しあわせを知った、わけではないのだ。
まずしあわせ感覚、ないしその予感が先にあって、それを正直に追究していった結果、
貧乏とか病気とか、傍から見たら不幸でしかない境遇も関係なくなった、
幸福にマストアイテムなどないとわかった、というだけである。
追究の動機は「ちがう、自分の知っている喜び、しあわせとはこんな程度のもんじゃない。
もっとワクワク、もっと萌え萌え、無条件無制限なやつだ」という魂の確信だから、
この人は無欲なのではない、むしろ貪欲なのだ。ヤバイのだ。
トルストイを人道主義者の善い人だと思ってると、その欲深さ、ジタバタが読めない。
伊達にロシア正教会から破門されてるわけじゃないんである(21世紀現在も破門継続中)。
ともかく、それは創造のしかたのひとつであり、宇宙芸術作品のひとつ。
いま、たまたま私のそばには、郵便受けに投函されていた学習塾のチラシがあって、
キャッチコピーに「ぐんぐん成績アップ!!」と書いてあるんだけども、
逆にぐんぐん何かがアップするという昇り志向のしあわせ表現パタンがあっても全然いいですよ。

先日、偶然、「映画『ボヘミアン・ラプソディー』を137回見た」というオペラ歌手の中丸三千繪さんの話を
動画で見ました(ソースはテレビ番組「アウト×デラックス」)。
この方は、気に入った映画(DVD、ブルーレイなど)は200回以上ローテーションするとのことで、
見るたびに発見があり、感動も新たになるのだそう。
同じ服を何着も、同じ靴を何足も持っていて、衣生活は決まったアイテムだけですごせればよし。
なるべく毎日、同じ時間に同じことをする、その繰り返し、ルーティンが心地よいと。
これ、これよ。
基本的に同じことの繰り返し、その繰り返しを楽しむ、
繰り返しの一回一回に「あ」という発見、驚きがあり、それも含めて味わう、かみしめる。
これは自分のしあわせ表現形にかなり近いと感じました。ハッピールーティン♪
瞑想するとか、楽器の練習するとか、こうやって作文するとかね、いろいろ。
最初は仕事や家事の隙間時間を使うつもりだったのが、
どっちが、何が隙間なんだか何なんだかわからなくなってしまった。
何をしてても委細かまわずチャネリングが入るときは入るし。
で、中丸さんの場合はどうだか知りませんが、私の場合、
そこに進歩とか、成長とか、経験の蓄積といった感覚は一切なく、
ルーティンといってもそのつど一期一会な感じ。
完成したり、形になったりすることなく一時間後に死んじゃったとしてもOKです。
突如、やることが差し替わってもかまいません。
やってないこと(たとえば旅行、SNS、リアルな人づきあいなど)もいっぱいありますが、
やっていないのは興味がないからなので気になりません。
知らないことも山ほどあるけど、それも気にならない。
こういうのって自分的にはたまらなくウッキッキーなんですが、
3次元語で人に説明しづらいし、
事業を立ち上げて年商何億円みたいなのや、旅費を引き寄せて海外のパワースポットに行った的なやつが
ないと、オカルト文書いても訴求力ないんじゃないか、という引け目感がどこかにあったのですが、
中丸さんの動画でルーティン習性を全肯定できるようになり、呪いが解けました。
というか、137回読んだ、聴いたものって自分には(たぶん)まだないので、
もっといける、先が楽しみ、と思った。

6月12日(土)

しばらく前にわかったことですが、
私のルーティンパタンは、高次の感覚で感じられるレース編みのような幾何学模様の具体化です。
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  1. 2021/06/11(金) 16:05:18|
  2. 社説
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いつも楽しみにしています😊

2016年からミケさんのブログを読んでいます。
初めてコメントいたします。


「ゼロポイントフィールド」で検索した際に見つけ、そこから読んでいます。

ミケさんの文章は、大変丁寧で繊細で論理的に感じます。
スピリチュアルのことを語っておりながら、文章的には他に足がついている感じがして、最高に痺れます!

ゼロポイントフィールドの文章は、大変論理的だなあ、と思いました。
論理的な部分と跳ぶ部分のミックスが、ミケさんにしか出せない美しい模様のようです。


内容が、チャネリングでありながらもすごく現実感がある。

スターリーソウルズ、トランジットも読みました。セルジィの続編出ないかな、と時々読みながら思います。
ソフィアさんとのやりとりも大変ワクワクします。


これからも更新楽しみにしております。


お体に気をつけて、ブログ書かれてくださいませ😊
  1. URL |
  2. 2021/06/13(日) 08:38:09 |
  3. ひまわり黄色 #-
  4. [ 編集 ]

みけさん、今回のポスト、すごいよくわかりました(^_^)

ちなみにトルストイ、みけさんのお勧め短編以降、戦争と平和、アンナ・カレーニナも普通に面白くて読了しました!

アンナ・カレーニナってこんな話だったのか~となんだかびっくり。
よく映画や舞台になっているから、てっきり美しい悲恋ものかと勝手に思っていましたが、ほんとに、勝手に思ってたんだなーとわかりました(笑)

映画や舞台では、リョービンパートはどんな風に描かれているのか、気になるので何か見てみようと思っています✨

むしろリョービンパートの方の映画があれば見たいです。

トルストイの冷徹な観察眼と、意外となんでも許す感じ(自由さ)、美しい文章、はまりますね(^_^)

また他の本も読んでみたいです。
  1. URL |
  2. 2021/06/13(日) 10:37:23 |
  3. はな #-
  4. [ 編集 ]

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