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ドリーム。

『おかしな二人』観劇中におかしくなる

2012.12.10(月)

イシくん、うまい。うますぎる。
今はなき、さる掲示板に「轟悠は動く桂離宮である」と書いたことがあるが、
それは喜劇でも変わらない。
この人の所作ごとは、洋の東西を問わず、みごとにきれい。
2012.12.9(日)、15時からの公演『おかしな二人』(日本青年館大ホール)の
オスカー・マディソン役、芸歴数十年の浅草の芸人さんみたい。
同じマンションに住むピジョン姉妹を「ポッポちゃん」(pigeon=鳩)と称するときの手つき、
椅子の上に立って、女性のボディを想定してS字になぞる下世話な仕草、
こういうのは、誰にでもできそうでいて、なかなかこんなふうにはキマらないものである。
動きに無駄がなく軽くテンポがよく台詞も流れるよう。
研x年(注)の大ベテランだから当然などと思っちゃいけないよ。
イシくんは『エリザベート』初演のルキーニ(1996年)、いやそれ以前の『雪之丞変化』
(1994年)の闇太郎のころだって、こういうのはうまかったのよ。

ヨッちゃん(春日野八千代さん)が亡くなられたあと、
理事であるイシくんは宝塚の象徴天皇みたいになってしまったらしく、
再来年の歌劇団創立100周年では、セレモニーの中核を担い大嘗祭状態になるのはほぼ確実。
「今の轟悠にこんなおバカな役ってどうなの?」
と、演出の石田昌也氏も逡巡されたらしいが、
「私は表現者として舞台に立ちたい」というイシくんの熱意に動かされたとのこと。
かの劇団には、傍目には想像のつかない事情も多々あろうが、それはそれ。
役者としての彼女の引き出しの多彩さと奥深さを、どんどん活用してほしいですね。
祭司長としての役割は大切なのであろうが、それは内輪のことである。
一観客である私からすると、若手の生徒さんに受け継いでほしいのは、
むしろ「ポッポちゃん」の演技のほうなの。

『おかしな二人』はニール・サイモンの戯曲。
なりゆきから、離婚経験者のオスカー・マディソン(野球メインのスポーツライター)と、
離婚係争中のフェリックス・アンガー(ニュース記者)が同居することになるが、
片づけられない男のオスカーと、家事ヲタのフェリックスでは
居心地のいい空間の定義が真逆で、
ために悶着、騒動が起きるという、スラップスティックふうのコメディである。
9日は、劇場に向かうときの電車内では例の幻聴が比較的穏やかだったから、
今日はチケットの枚数分以上の同行者はいないな、と思っていたら、甘かった。
開演直前に頭頂部に「ピッ」と通信がつながる感覚がきて、
同時に隣席の豹専務も「カラダが右回りに旋回しそう」と言いだし、
またぞろ宇宙人がどっさり。
プレアデス羊のロルファンなど、視えないのをいいことに、1階最前列のさらに前で、
でん! と羊座りしてるし。

人間にはさして面白くない幕間、
『きょうの料理』のテーマ音楽をBGMに、赤、青、黄色の光が幕に映しだされて
ユラユラ揺れているときも、
人である私たちは「いつまでやっとんねんこれ」とダレていたが、
シリウスの藤色イルカ、ミルヒーはご満悦だったらしいわ。
嬉々として客席の中宙を泳ぎ回っていた。
デムパイルカの考えることはわからん。

リラのアリエをはじめ、終演後には大勢の宇宙人から感謝の辞をいただき、
カラダが上に引っ張られて浮きそうでした。
楽しんでいただけてよかったです。

注)宝塚の生徒さんは年齢ではなく初舞台の「研究科1年」から「研何年」と
カウントする。フェアリー(笑)だから在団中は齢をとらない
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  1. 2012/12/10(月) 13:59:38|
  2. この女(ひと)を見よ
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