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「愛のモヤモヤ相談室」感想

2023.10.24(火)

同居人の豹専務が、ときどき思い出したように録画している『愛のモヤモヤ相談室』の先月(9月29日)の回を見た。
この番組のことは、前も記事にとりあげたことがある。
NHK・Eテレで月に1回、最終金曜日の22:00~22:25に放送されており、
スタジオにいる相談者の悩みに美輪明宏さんが助言していくというもの。
進行役は高瀬耕造アナウンサー。
毎回、相談者は前半1名、後半1名の計2名で、相談の内容は文字どおりモヤモヤしており、
行政機関のサイトから書類をダウンロードして書くとか病院のどこそこ科を受診するとかいったようにハッキリ決着する
ものではなく、考えがまとまらなかったり、気持ちが揺れていたりするケースである。
行動する、しない以前に、心のなかがぐるぐる待機画面になってるやつ。

今回、前半の相談者(男性・既婚)の悩みは、近距離で別居している実母が認知症になったので不安、
でも距離が近すぎると関係が険悪になるので同居はむり、というもので、わりとわかりやすかった。
次いで後半の女性からの相談、これが傍からは漠としてとらえがたい内容だった。
幼少期の家庭の事情で両親にあまり手をかけてもらえず、何でも自分でやる、他人の分も引き受ける、
という行動パタンができ、いつしか自分のことはあと回し、他人を優先する癖がついてしまった、
周りからは「もっと自分のことを考えたら」と言われるが、どうしていいかわからない、といった話である。
どうしていいかわからないというのは、他人の都合や希望を第一に考える習慣になっているので、
まず自分の都合や希望をはっきりさせ、余力で他人の手伝いをするとか、
都合や希望が他人とぶつかったら交渉して調整するとかいったように、
自分中心に状況を判断し、行動を組み立てていく心がまえが瞬時にできない、
気がつくといつもの損な役回りに落ちついている、ということだろうか。
あまり考えたことがなくやったこともないので、
反射的に、運動神経で「自分を優先する」ことができないのだと思う。
損な役回りがコンフォートゾーンになっているというか。
でも他人を優先することに自分が納得していれば問題はないわけで、
準運動神経的に他人を優先した結果、あとでモヤモヤっとしているんだろうなぁ、きっと。
にしても、なんか焦点が絞りきれてないというか、聞き手があれこれ推測しないと見えにくい話である。
これはアレか、相談ごとによくある、聞いてもらうことが主目的みたいなやつか。
こないだ職場でAチームとBチームの二手に分かれて仕事をするということがあって、
自分はAチームに入りたかったんだけど、Bチームの人数が足りなくてリーダーが困ってて、
それでつい自分がBに行くって言ってしまった、みたいな具体例があるとわかりやすいんだけどなぁ。
などと思いつつ、私は漫然と視聴していた。

この方の相談に対する美輪さんの第一声が、
「偉いわね。(他人を優先するのは)なかなかできないことですよ」である。
なんだそれ。
で、そこから、話を聞いているとあなたはマイナス思考だとか、
もっと自分が受け取っていること、恩恵(たとえば恋人の存在)に意識を向けてはどうよ、といった方向に進んでいくのだが、
相談者の琴線に響いて、相談してよかったと感謝の気持ちを湧き上がらせたのは、最初の言葉なのだ。

偉いわね。
そうなのか?
この人が利他即利己の菩薩ならともかく、菩薩じゃないから葛藤があるんでしょ?
何か我慢をしたり、納得できないのに他人を優先する行動をとるというのは、
その他人もしくは周囲の人に嫌われたくないという保身マインドや、
内面化された親やグルに認められたいという承認欲求、
それか自分の正義観とか良識観を守りたいというこだわり、などからであって、
煎じ詰めれば自分に益があるからである。
どれもべつにわるいことではないけど、よいことでもない。偉くはない。
ただ話を聞いていると、健全な自分中心マインドを思い出して回復させたい、というのがこの方の着地点かといったら、
そうでないような気もするし。
といって、オレはわるくない、人は二の次、自分自分自分、っていう世の中のほうがおかしいだろイカレてるだろ、
っていう他責あるいは世直し志向でもないし。
ツボはどこなんだ?
と、録画を見たあと、私のほうがモヤモヤしてきてしまった。

翌日(遅)、私はその美輪さんのコメントのすごさに気づく。
この人は、自分の保身マインドや内面化した親から認められたい気持ちや自分なりに育ててきた良識観へのこだわりに、
うっすらと、半意識的に気づいている。
そして、そういう保身マインドやら何やらを醜いと感じている。
こんなヨドミのない、清らかな、晴れ晴れとした、きれいな自分でありたい。
きれいな自分とは、単純に自分の本心が出せる自分。
だから「もっと自分のことを考えたら」と言う人が現れる、
言語化されづらい思いを他人の口を借りて自分に聞かせているのである。
けど自分のことを醜いと感じながらきれいな自分に量子跳躍することはできないから、
まずその醜いというセルフジャッジを蹴飛ばす必要があったのだ。
「偉いわね」は、今のこの人にジャストフィットする音声だったのよ。
以下二行は筆者のオカルト節だけど、
蹴飛ばすには、美輪さんのオーラ、姿、声をした美輪さんが最適だった。
だから数ある相談案件のなかから、この方の相談ごとが選ばれたのだ。

それにしても、スピリチュアルでもスピリチュアルでなくても、
よろずカウセリングをする人というのは、相談者の現在地が読めて、
現在地に適したアドバイスができないといけないわけで、
限られた時間に話されたことだけで現在地がわかるというのは、すごいリーディング力だと思う。
同じような相談内容でも、「偉いわね」ではなく、
最初に「あなた、人を優先できる自分を謙虚で偉いと思ってるでしょ。それはちがいますよ」と言ったほうがいい場合もあるし、
「気にしなさんな。残りものには福がある」的な話にもっていったほうがいいこともあるかもしれないし、
「(幼少期)つらかったのね」から入って「虐待やネグレクトはいけないけど、あなたの場合はそこまでじゃないよね?
逆に放ったらかしでよかったこと、プラス面は何だったと思う?」とか、生育環境に言及するのがよいこともあるだろう。
最適解もアプローチもひとつふたつではなく、相談者の現在地や状況で変わる。

そして現在地がどこであろうと、優劣はない。
日々、瞑想や坐禅を実践していたり、インナーチャイルドが癒されていたり、統合が進んでいる人が優れていて、
そうでない人がだめなわけではない。
仕事や家事や家族の世話でフル回転している人が立派で、
非正規雇用なのに将来を考えずオカルトにかぶれている輩は愚かしいというのでもない。
会社や役所を辞めて起業するのがすばらしく、社畜は嘆かわしいわけでもない。
波動が高いことが正しく、低いことがまちがっているのでもない。
それぞれがそれぞれの世界を体験しているだけなのである。

でも、自分にとっての最適解はあっても公式の正解はないとか、
体験に優劣はないということは、
体験を俯瞰する視点(身体に制限されない自分意識)ができないと実感できないけど。
むろん俯瞰できることが俯瞰できない人や俯瞰できなかった過去の自分より優れているわけではないんだけど、
どれもこれも単に体験なんだとわかると「失敗」がなくなるので、
失敗してはいけないという強迫が溶けて楽になります。

話をモヤモヤ相談に戻しますが、
個人的にちょっと驚いたのは、二番目の相談者の人は、中高6年間吹奏楽部にいたとのことで、
担当楽器がバスクラリネットだったそうで。
私も中高吹奏楽部だったので、その点「ほほぅ」でした。
で、私の偏見というか吹奏楽偏見あるあるかもなんですけど、
その人のルックス、服のセンス、声、話しかた、相談内容、いかにもバスクラ! って感じだったんだよね。
あーこういう人、バスクラにいた、そうそうそう、という。
女声のコントラルトのような低くてまろやかな癒し系の音色。
バリトンサックスとともに木管の低音部担当で、伸ばしとか刻みとか和音のアルペジオとか、ほとんど伴奏専業、
ただときどきシーンとした箇所でソロがあったり、なのに指揮者に忘れられることしばしば。
美輪さんは、せっかく音楽をやっていたのだから楽器の練習を再開してはいかがかと勧めていらしたし、
ご本人もそうしたいと望んでおられた。
自分にひとつわがままを許し、自己表現への突破口にするという意味でも、再開はよい案だと思う。
ネオコロナウイルス人工製作説論文をリリースしたせいで追い詰められてる宮沢孝幸先生も、
追い詰められてるのに一日30分ピアノを練習されてるとのこと。
バスクラじゃなくほかの楽器でもいいし、歌でもいいし。
歌でも楽器の演奏でも、なにげに全身がかかわってくるヨーガなんだよね。
ほんとは生活動作でもなんでも一挙手一投足ヨーガなんだけど、
音楽関係ってかなりヨーガ感を意識しやすい気がする。
自分がトランペット練習しててそう思う。
ちなみに美輪さんに担当していただきたいパートは、私のイメージだとアルトサックスかな。
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  1. 2023/10/24(火) 14:21:09|
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