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ソロ・パブリッシュ

ドリーム。

『アウト・オン・ア・リム』再読

2023.7.9(日)

近所のBOOK OFFが知らない間に撤退閉店していたことに気づいたのは昨年だったか一昨年だったか、
しかし、いろんな行きがかりから、電車でふたつめの駅から徒歩10分くらいのところに同店の中型店舗があると知り、
先だって同居人の豹専務とともに訪ねてみた。
そしたら、かつての近隣店をしのぐ品揃えで、グレン・グールドの『ゴールドベルク変奏曲』(1955年録音版)と
『アンド・セレニティ』が買えて、半日くらい心のなかで小躍りした。
まさか自分がピアノ音楽を好むようになるとはなー。近隣店が閉店した2010年代の終わりには予想できなかったことだ。
あと、山川紘矢さんと山川亜希子さんの「スピリチュアル学校」(つべ動画)で文庫化されていると知ってから、
頭のなかのカートに入れておいた『アウト・オン・ア・リム』(シャーリー・マクレーン/山川紘矢・山川亜希子訳/
角川文庫)も税込110円というキュートなお値段で買えてすばらしかったわ。
初版は1986(昭和61)年、地湧社発行の単行本だった。
それを、株式会社KADOKAWAが、1999(平成11)年に文庫で再版したと。
私が入手したのは2020(令和2)年の35版めのもの。
35版・・・太い。いや、少部数で版を重ねて売れ行き好調に見せるという作戦もあるから、
実売がわからないと太いと決めつけられないが、びじねすのやりかたがエグいな、さすが。
つっても出版社のびじねすなんて、M社とかA社とかIT系御大の握力に比べたら泡沫みたいなもんだけどな。
それはさておき、むかし単行本で読んだときより、かなり読むのに時間かかったわ。
というのも、著者のマクレーン氏が、エピソードや考察やとにかく内容をぎっしりピッチピチに詰め込んでるからだ。
テンションも最初から最後まで同じハイめで弛みがなく、橘家円蔵(月の家円鏡)さんの「火焔太鼓」みたいだ。
フィクションでもノンフィクションでも、一般的に文字ものというのは、イントロがあって作品の世界に入って佳境がきて、
おしまいが近づくと、はいラストオーダーですみたいになって、イスや道具をかたづけて引いていく、みたいな感じになる、が、
マクレーン氏は最後まで容赦せずMAXテンションのままで話がピッチピチなのだ。
なので、読者は「あと十何ページ、そろそろ終わりか」というちょっと寂しめの感慨には至れず、
最後まで「ん、ん、それでどうなるんだ?」って気を張ってなくちゃいけないわけよ。
私はこういう本好きだけどね。
フィクションでもノンフィクションでもジャンルを問わず、昨今の本って、
ふだん本を読まない読者にも読みやすくわかりやすくして販売部数を伸ばそうとしているせいなのかなんなのか、
編集者の手が入りすぎてて、あるいは著者がわかりやすさに配慮しすぎていて、スッカスカなんだもん。
思い返せば、この本の単行本が出た20世紀後半のむかしには、
分厚くてセンテンスが長くて読んでるうちに息切れしたり筋を見失いそうになる本がいっぱいあった。
棚の前に立って背表紙の字を読んでるだけでもアタマがよくなれたような気がするっていうか。気がするだけだけどな。
まあ時空がどうあれ、私は私の趣味にかなうものに出合えればいいんで、関係ないけどさ。

自分自身を知る。
自分の内に宇宙がある。幸福があり、喜びがあり、すべての答がある。
自分自身が神である。
時空は変転しても、言われていることはずっと同じだな。
アトランティスに飛び、レムリアまで潜っても、きっと同じことが教えられているんだろう。
単行本版の『アウト・オン・ア・リム』を読んでから、私はバシャールを知り引き寄せを知りチャネリングが起き、
四六時中の宇宙音や微弱振動を感じるようになりゼロポイントフィールドがどうのこうの、いろいろあったけど、
結局、芯はこれですよ。
でも、言葉で読んだり聞いたりすると「ふうん」って、わかったような感じになり、
瞑想とかクリスタルを使うとかで「意識の肌理(きめ)」が変わるのを体験するとなおのことわかった気がするんだけど、
「そうだったのか!」と気づくまでにこれくらい灯台下暗しなことはないわけです。

自分を知るとは、性別、年齢、国籍などの属性データや、職業、役割、性格、得意なこと不得意なこと、
といった経歴的なことを棚卸ししてまとめることではもちろんありません。
魂だとか霊性だとか、なんかそっち方向なんだろうな、ということは、本書に関心がある人なら察せられるでせう。
しかし、仮の宿とされる身体が個々それぞれ有機物の塊とイメージされることから、
魂や霊も、身体ほど密ではないにせよ、個々それぞれ識別できるような何か弛い塊なんだろうと想像されます。
要は、身体も魂も霊も塊なのです。
塊であるということは、塊の内と外を分ける境界面があるということで、
境界面があるということは、内側で発生する意思すなわち自分の意思が境界面までしか届かないこと、
有限性を意味します。
ただし、魂や霊の意思到達範囲は身体よりは広いと思われます。
身体は物質の法則で動いている(と想定している)ので、意思に沿わないことも多々起きます。
というか、意思そのものが脳とか神経とか身体に依拠しているので、断然、物質の法則優勢です。
一方、魂や霊となると、そもそも物質ではないのだから、物質の法則には左右されないらしい。
その点では身体より自由らしい。
建物に遮られずに瞬間移動できるとか、過去世や未来世の経験内容を含んでいるとか。死なないとか。
とはいえ弛くても塊なんだから、誰の魂、彼の魂といったように識別でき、個体性があると思われる。
となると、それぞれの魂の特質とか、魂同士の関係性とかが問われ、
それが使命とか、前世来世や各世を貫く共通項とか、何星人とか、何々星での評議会での役割とか、ソウルメイトとか、
といった項目で表現され、これらは、性別、年齢、職業、性格等々がやや広がった概念すぎません。
何をどう表現しようと、自覚とスピ先生からのお墨付き以外に証明手段がなく言った者勝ちであるという点で
履歴経歴よりは自由度があり、現世時空の前後関係に制約されないので視点が高いのですが、
やっていることはやっぱり棚卸しなのでした。
棚卸しというのは、「私は~である」というときの述語の部分を吟味することです。
公務員であるとか、誰それの親である、子どもであるとか、どこ出身でどこに住んでいるとか、日本人だとか。
魂や霊を導入すると、この述語部分の範囲が広くなり、
「今は日本の公務員で女性だけど前世はカルタゴの商人で男性だった」というように入れ替えも出てくるので、
広がったコンテンツにリアリティがあれば、セルフイメージがグラグラと揺らいできます。
そして、天界とか何々星とかカルタゴとか日本とか、いろんなところにいていろんなことをやっているこいつの正体って?
という形で、問いが「~である」の述語じゃなく「私」という主語に向かうようになります。
「自分自身を知る」とは、述語ではなく主語の「自分」を知ることなので、
前世とか何星人とか述語のカバー範囲を広げることは、じつは不可欠ではありません。
なので、棚卸しは一切なしで本星の(主語の)「自分」を知ることもできます。
逆に、リアリティがなければ前世とか何星人とかいうのはただのネタですから、ネタのストックが増えるだけです。
それだと揺らぎも気づきもなく、そのうち飽きるので、
本当の自分探しがはじまる前に(しかも答は灯台下にあるのに)「自分探しは卒業した」とか言い出して、
ふりだしに戻ることになりがちです。

「私は~である」というときの主語の自分とは、適合感に貫かれた意識状態のことです。
直感、予感、思い、気持ち、想像図、五感と、てっぺんから五感的感覚までピントがピッタピタに合っている意識のこと。
別の言いかたをすると、波動が調っているときの意識状態。
そして「自分自身を知っている」とは、この適合感、ピントピタピタ状態がわかっていること。
見えている景色すなわち直感、予感、思い、想像図、五感の内容はすべて「~である」の述語に相当し、
どんなふうでも関係ありません。
景色全体あるいは景色の一部がぼやけていたり歪んでいたりすれば、
その感覚(波動)は自分に適合しない周波数であり、自分ではない。
でも、適合感がわかっていれば、つまり自分自身を知っていれば、復調させることができる。自分に戻ることができます。

バシャールの言う「ワクワクする」気持ちは、その適合感を示すサイン、信号のひとつです。
だから、そのときどき「ワクワクする」ことを考えたり想像したり行ったりしていれば、
述語のカバー範囲を広げるタイプのスピ活をしなくても自分でいられるし、そこからブレません。
なんて効率的! さすが元ゼータのエササニ星人!って感じですが、
いかんせん地球で3次元(※)をやっていると、ワクワクから程遠い時間があまりにも多く、
非3次元的にいうとマインド全体に占める非適合周波数が9割方で、そっちのほうが磁力が強いので、
もうちょっとしたことで、たちまち転げ落ちるように自分(適合感)を見失うんですね。
で、しょっちゅう年がら年中、ピントのずれた景色のなかへ、ズレをなんとかしようと駆り立てられて駆け込んでいくと。
なので、21世紀になって、その非適合周波数をはずして手放す、という手法が出てきたのですわ。
※筆者のいう3次元とは、心のなかで「五感の向こうに実体(物質)がある。この実体はそれ固有の法則をもっていて、
世界をつくり身体をつくり、意識を生じさせている」と想定したとき、その想定どおりに立ち上がる世界のこと。
五感の向こうに実体があるかどうかを五感を介さずにたしかめられる人はいないので、実体の有無は原理的にわからない。
しかし「ある」と想定することができるなら、「ない」と想定することもできるはずである。
「ある」と想定すれば3次元、「ない」と想定すれば非3次元の世界になる。
非3次元の場合、感じ手意識(自分)の感じた感覚がそのまま出現している(存在している)ことになる。
つまり「自分の与えたものが返ってくる(認識=存在)」ということ。

『アウト・オン・ア・リム』の終わりのほうには、
「(精神世界に興味を持っている人たちの)大部分の人が、(チャネリングや前世などの)こうした話を
精神世界をわかろうとしない人たちにするのは、ほとんど不可能だと感じていた。
時には、昔からの友人と話が合わなくなり、知性だけを信じている彼らとついに袂を分かってしまったという人もいた」
という文章があります。
が、この本の刊行から約40年たった今、
精神世界に興味を持っている人にも、精神世界の話ができるかどうかは微妙です。
「地球人」という惑星種族ができそうなのは、波動の低い3次元に焦点を合わせてるときだけで、
このときは仮想敵(共産主義者、資本主義者、独裁者、敵対的宇宙人とか)がいれば内側はまとまりますが、
でも仮想敵がつくれないと結局は内部分裂して揉めたり紛争になったり、または熱量が減って鎮静化します。
たとえばオタク界だと、応援しているアイドルなりアーティストなりがマイナーなうちはファンは結束しますが
(この場合、仮想敵は世間とかアンチ、センスのない批評家やインフルエンサーなど)、
推しが売れてくるとたちまち亀裂が走り、それぞれが気難しくなります。推しが「魂を売った」と解してアンチに回る人も。
3次元を抜けると、最初から個々バラバラです。
ひとりひとりは波動が調っていて、かつバラバラなのです。
で、精神世界の話であろうとなかろうと、どんな話題であれ、
お愛想や忖度や気遣いなしの、ナマナマしい本音の音声や文字を発するようになります。
というか、お愛想や忖度や気遣いでさえ、(そのときにそれが必要なら)直感で出てくるんだよね。
そういう時代です。
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  1. 2023/07/09(日) 12:59:14|
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